青森県八戸市から福島県相馬市までの自然道をつなぐ「みちのく潮風トレイル」。被災した沿岸部を歩いて自然や人に触れ、復興を支援する環境省のプロジェクトです。
全長900キロをこえる日本最長のコースは、ことし6月までに全線が開通する予定です。

名取市閖上に19日オープンした「名取トレイルセンター」は、全トレイルコースの拠点施設。ハイカーのみなさんが楽しく歩けるよう、様々な地域情報を発信します。
地域の交流拠点としての機能もあわせ持ち、地域住民・団体と協働のウォーキングイベント、ワークショップ、講座の開設や映画の上映も企画します。

全コースの地図は圧巻です。全線を歩くには2カ月かかるとか！

国内外のトレイルに関する本や資料のほか、日本のロングトレイルの第一人者である故・加藤則芳さんが使っていた道具も展示しています。

仙台空港に近い閖上は、外国人ハイカーも多く訪れる見込みで、震災の記憶を海外にも伝承する場として期待が寄せられています。
近くにはゆりあげ港朝市や東日本大震災慰霊碑、津波復興祈念資料館「閖上の記憶」などがありますので、ぜひこちらにも立ち寄ってほしいと思います。

●みちのく潮風トレイル 名取トレイルセンター：名取市閖上5丁目300番地31（火曜定休）
　ウェブサイト ☞ https://www.mct-natori-tc.jp/

（お）