松島町 2019.06.14
円通院のバラ
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松島町・円通院のバラが見頃を迎えました。
手入れの行き届いた庭園で、大小色とりどりのバラが楽しめます。
本堂の奥、伊達政宗公の嫡孫光宗公をまつった三慧殿の厨子(ずし)には、支倉常長が西欧から持ち帰った文化が描かれており、ローマを表す「日本最古の洋バラ」やトランプ模様などが確認できます。円通院はこのバラをモチーフにした庭のある「バラ寺」としても知られています。緑に苔むした境内を散策するのは、とても気持ちがいいです。
三慧殿建立当時(1646年)、日本は鎖国の最中でしたが、伊達家は西欧文化を秘蔵として厨子のデザインに残し、徳川幕府に対しては「伊達家の霊廟」と申し立て、決して扉を開けなかったそうです。厨子が公開されたのは、3世紀半も経ってからのことでした。
西洋と日本のつながりを示す、貴重な模様。歴史のロマンがある円通院をぜひ訪れてみてください。
●所在地:松島町松島字町内67
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