名取市 2019.09.17
旧鈴木英二邸
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名取市北釜地区。仙台空港の東側、海岸のほど近くにポツンと残る一軒の家。
空港近くで「三英駐車場」を経営する鈴木英二さんが、震災前まで住んでいた旧自宅です。
北釜地区を襲った津波の高さは10m。迫りくる津波からすんでのところで逃れた鈴木さんは、そのまま空港に避難。
北釜地区では56人が犠牲になりました。
1000年に一度といわれる大震災の記憶を後世に伝えるため、鈴木さんは被災した自宅を解体せず、個人の震災遺構として残しました。
周囲を自由に見学できるので、空港を利用する多くの人が立ち寄っています。
正面にNPO地球のステージが整備したパネルがあり、震災前後の様子が分かります。
(↑写真左奥が仙台空港)
津波が直撃した海側。風雨にさらされ損傷が進んだため、鈴木さんが一部を補修しました。
鈴木さんは現在、周辺の企業や団体と協力して、農地や海岸林の再生にも力を入れています。
(お)