県内その他地域 2017.08.16
鳴子ダム
ダムや橋、道路などの公共施設を訪れ、その構造や歴史を知る新しい観光コンテンツ「インフラツーリズム」。
普段は関係者しか立ち入ることができない巨大建造物の内部を案内してもらったり、人々の生活を支える高度な専門技術を学べたりと、通常の旅行では味わえないディープでマニアックな体験が魅力です。近年では地域の交流人口拡大や、新しいコミュニティの醸成に向けても期待が寄せられています。
大崎市にある「鳴子(なるこ)ダム」は、国内で初めて日本の技術者だけで建設された高さ94.5メートル、幅215メートルのアーチ式コンクリートダムです。
竣工は1957(昭和32)年。自然環境を生かした設計により、ダム流域のほとんどが栗駒国定公園の中にあり、周辺では新緑や紅葉など四季の景色が楽しめます。2016年には、土木学会の選奨土木遺産に認定されました。
また、下流には東北有数の温泉郷「鳴子温泉」があり、国内外から多くの観光客が訪れています。
ダムの上(天端)を歩いてみました。
下をのぞいてみると・・・吸い込まれそうで思わず足がすくみます!形は知っていても、近くで目にすることの少ない巨大建造物は見ごたえ十分。大人でも興奮します。
毎年5月のはじめに公開される、雪解け水をつかった「すだれ放流」も見てみたいです。
●国土交通省東北地方整備局 鳴子ダム管理所
http://www.thr.mlit.go.jp/naruko/
●国土交通省総合政策局 インフラツーリズムポータルサイト
https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/region/infratourism/
(お&N)