全般 2018.05.31
東北福祉大学の防災レンジャー!
日本各地の被災地でボランティア活動を展開してきた東北福祉大学は、その経験を生かして、災害に強い人材を育成する体験学習を実施しています。
防災・減災を楽しみながら学べるよう、同大の学生が中心になって、専門家や市民の意見を取り入れながらプログラムを考えました。対象は小学生から大人まで。学生が全国の学校や町内会のイベントに出向いて、防災・減災意識の向上に尽力しています。
先日、修学旅行で宮城を訪れた中学生を迎えて、エコノミークラス症候群予防体操やワークショップで交流しながら、一緒に災害について考えました。
今回の山場は、ヒーローショー形式の学習メニュー。学生が扮する「防災レンジャー」が、参加者を巻き込んで自然災害を引き起こす敵に立ち向かいます。
さまざまな攻撃を繰り出す敵に悪戦苦闘するレンジャーですが、ワークショップで学んだ知識をつかって、見事敵を倒します。
たくさんの人が災害から得た教訓を、ときにユーモラスに、ときにシリアスに伝えようと奮闘する姿は笑いと感動を誘い、最後には私も歓声を上げて拍手を送っていました。会場の一体感を生み出す技術もすばらしい。防災レンジャーの活躍によって、参加者は災害をより身近に感じ、防災・減災の方法を楽しみながら学ぶことができました。
レンジャーや敵に扮する学生の多くは、7年前の東日本大震災を経験しています。被災したときは、今回参加した中学生よりも若い。
さすが日本の福祉分野の草分け的な伝統校、まぎれもないスーパーヒーローだ!!
●東北福祉大学 減災・防災教育プログラム ☞ http://miyaumi.info/search/page11.html
(お)