スタッフブログ

新しい施設や季節のイベント、地域が誇る絶品グルメなど、みやぎの今を幅広く発信!
日々、県内を回るスタッフがとれたての情報をお届けします。

仙台市 2018.03.08

仙台・荒浜小で写真展

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仙台市立荒浜小学校が震災遺構として一般公開され、初めての3月11日を迎えます。
ことしも「HOPE FOR project」主催のイベントが開かれ、風船リリースや演奏で荒浜の人々や暮らしに思いを馳せます。

6日から開催されている写真家・前原猛さんの写真展「A Day」を見てきました。
懐かしい匂いを感じる荒浜の風景写真25点が、静かな教室に飾られています。
展示は11日までです(※8日は休館日)。

荒浜小学校 公式facebook https://www.facebook.com/ruin.sendai.arahama/

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せんだい3.11メモリアル交流館の企画展「3.11現場の事実×心の真実」。
津波被災現場の最前線に立った若林消防署員の克明な手記とインタビュー、救助に使った資機材、活動記録を展示しています。

東日本大震災の発生から間もなく7年。被災地では復興が進んで震災の爪痕が減りましたが、その土地で起きた事実と人々が抱いた気持ちに、改めて思いを馳せてみませんか?
救助する側の心理に触れる数少ない機会をお見逃しなく。ひとりの人間として、心に響く言葉がたくさんあります。4月22日(日)まで。

せんだい3.11メモリアル交流館 http://sendai311-memorial.jp/

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石巻市 2018.02.09

石ノ森章太郎とジュン展

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漫画の持つあらゆる可能性を追い続けた鬼才、石ノ森章太郎氏(1938~1998年)。
多くの名作を世に出し、「ひとりの著者が書いたコミックの出版作品数が世界で最も多い」として、ギネス世界記録に認定されました。

一方で、氏の漫画への深い愛情と執着は、ときに難解といわれる作品も生み出しました。
そうした作品のひとつに、『ジュン』があります。

1967年、手塚治虫氏が創刊した「COM」に初めて掲載された『章太郎のファンタジーワールド ジュン』は、セリフがほとんどない、絵とコマ割りだけで読ませる作品。(※許可を得て撮影しています)

漫画家になる夢を父親に理解してもらえず、悲しみに暮れる少年ジュン。ある雪の日、ジュンは不思議な少女に出会います。大人びた、人の心を見透かすかのような少女は、哲学的な言葉とともにジュンを幻想の世界へ連れ出します。氏の前衛的な手法は大きな話題になり、この作品は第13回小学館漫画賞を受賞しました。

石ノ森氏の感性によって広がるファンタジーの世界は、氏の少年の日々、青春の思い出がぎっしり詰まっています。父親から理解を得られない悲しみや、たった一人の理解者だった姉の献身的な支えなど、氏の実体験を再現するかのように描かれるジュン。ジャンルを超えた作品で、ときにはヒーロー、ときには子ども、ときには狂言回しに姿を変え、「石ノ森章太郎の分身」ともよばれる特別なキャラクターに成長していきます。氏の挑戦のそばには、いつもジュンがいました。

企画展では『章太郎のファンタジーワールド ジュン』をはじめ、複数の雑誌に連載された『ジュン』シリーズの貴重な原画228点を展示しています。

数々の名作を背景に語らう、石ノ森氏とジュン。

『サイボーグ009』で、宇宙空間で宿敵「黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)」と最後の死闘を繰り広げた後、宇宙空間に取り残された009ジョーを、002ジェットが助けに行きますが、体内の燃料が尽き、ふたりは大気圏に落ちて燃え尽きます。
落ちながらジェットが言う最後のセリフ

「ジョー!きみはどこにおちたい?」

悲しくも永遠と安らぎを感じる、僕の大好きなシーンです。石ノ森氏は永遠にジュンとともにいたいと願っていたのではないでしょうか。連載が重ねられるにつれ、情緒不安定だったジュンの表情が次第に柔らかくなっていくのも見逃せません。ぜひ表情や仕草までじっくりご覧ください。

3階ライブラリーコーナーには、人気アーティストたちから寄せられた石ノ森氏の生誕80周年を祝う色紙を展示。オリジナルのグッズやカフェメニュー、街なかスタンプラリーなどの連動企画も実施しています。

 会 期 2018年1月25日(木)~ 2018年4月8日(日)
 時 間 9:00~17:00 (3月~11月は18:00閉館)
 会 場 石ノ森萬画館2F企画展示室
 休館日 毎週火曜日(3月~11月は第3火曜日)
 観覧料 大人800円/中高生500円/小学生200円/未就学児無料(常設展観覧料含む)

石ノ森萬画館 ☞ http://www.mangattan.jp/manga/

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