石巻市 2018.02.09
石ノ森章太郎とジュン展
漫画の持つあらゆる可能性を追い続けた鬼才、石ノ森章太郎氏(1938~1998年)。
多くの名作を世に出し、「ひとりの著者が書いたコミックの出版作品数が世界で最も多い」として、ギネス世界記録に認定されました。
一方で、氏の漫画への深い愛情と執着は、ときに難解といわれる作品も生み出しました。
そうした作品のひとつに、『ジュン』があります。
1967年、手塚治虫氏が創刊した「COM」に初めて掲載された『章太郎のファンタジーワールド ジュン』は、セリフがほとんどない、絵とコマ割りだけで読ませる作品。(※許可を得て撮影しています)
漫画家になる夢を父親に理解してもらえず、悲しみに暮れる少年ジュン。ある雪の日、ジュンは不思議な少女に出会います。大人びた、人の心を見透かすかのような少女は、哲学的な言葉とともにジュンを幻想の世界へ連れ出します。氏の前衛的な手法は大きな話題になり、この作品は第13回小学館漫画賞を受賞しました。
石ノ森氏の感性によって広がるファンタジーの世界は、氏の少年の日々、青春の思い出がぎっしり詰まっています。父親から理解を得られない悲しみや、たった一人の理解者だった姉の献身的な支えなど、氏の実体験を再現するかのように描かれるジュン。ジャンルを超えた作品で、ときにはヒーロー、ときには子ども、ときには狂言回しに姿を変え、「石ノ森章太郎の分身」ともよばれる特別なキャラクターに成長していきます。氏の挑戦のそばには、いつもジュンがいました。
企画展では『章太郎のファンタジーワールド ジュン』をはじめ、複数の雑誌に連載された『ジュン』シリーズの貴重な原画228点を展示しています。
数々の名作を背景に語らう、石ノ森氏とジュン。
『サイボーグ009』で、宇宙空間で宿敵「黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)」と最後の死闘を繰り広げた後、宇宙空間に取り残された009ジョーを、002ジェットが助けに行きますが、体内の燃料が尽き、ふたりは大気圏に落ちて燃え尽きます。
落ちながらジェットが言う最後のセリフ
「ジョー!きみはどこにおちたい?」
悲しくも永遠と安らぎを感じる、僕の大好きなシーンです。石ノ森氏は永遠にジュンとともにいたいと願っていたのではないでしょうか。連載が重ねられるにつれ、情緒不安定だったジュンの表情が次第に柔らかくなっていくのも見逃せません。ぜひ表情や仕草までじっくりご覧ください。
3階ライブラリーコーナーには、人気アーティストたちから寄せられた石ノ森氏の生誕80周年を祝う色紙を展示。オリジナルのグッズやカフェメニュー、街なかスタンプラリーなどの連動企画も実施しています。
会 期 2018年1月25日(木)~ 2018年4月8日(日)
時 間 9:00~17:00 (3月~11月は18:00閉館)
会 場 石ノ森萬画館2F企画展示室
休館日 毎週火曜日(3月~11月は第3火曜日)
観覧料 大人800円/中高生500円/小学生200円/未就学児無料(常設展観覧料含む)
●石ノ森萬画館 ☞ http://www.mangattan.jp/manga/
(お)
松島町 2018.02.06
ガラスのひなまつり展2018
松島町にある藤田喬平ガラス美術館では、「ガラスのひなまつり展2018」を開催中です。
全国のガラス作家さん達が製作した雛人形が、たくさん展示・販売されています。
金箔などを使った大きくて豪華な雛人形や、小さくて繊細な美しい細工が施されたもの。
透明感があってキラキラしていて、どちらも魅力的です。
雛人形の他にも、春らしい桜が描かれた食器やアクセサリー、ガラスで出来たこいのぼりや兜もありましたよ!
作家さんたちの個性溢れる作品の中から、お気に入りの雛人形を見つけるのは楽しいですね!
まだまだ寒くて春が遠いな~と感じる今日この頃ですが、可愛らしい雛人形を眺めているとほっこり、温かい気持ちになります。
皆さんもぜひ足をお運び下さい!
藤田喬平ガラス美術館 企画展「ガラスのひなまつり展2018」
3月12日(月)まで開催中
詳しくはこちら→https://www.ichinobo.com/museum/index.html
(N)
気仙沼市 2018.02.05
気仙沼の南町紫神社前商店街
気仙沼市の内湾地区に「南町紫神社前商店街」があります。
震災時、周辺の住民が商店街の裏手にある紫神社に避難して助かったことから、この商店街の名前が付けられました。
共同店舗と周辺の5店からなる南町紫神社前商店街は、仮設の復興商店街「南町紫市場」から移ったお店や新たに参入したお店、震災前と同じ場所で店舗を構えたお店などが立ち並びます。
商店街には飲食店をはじめ、お菓子屋、Bar、気仙沼グッズ店など様々なジャンルのお店が入り、共同店舗には災害公営住宅も併設されています。
今回は「Blue Sky Market」と「アツアツ揚げたて コロッケ屋!」へお邪魔してきました!
ーーーーーー「Blue Sky Market」気仙沼/みなみまち青空市ーーーーーー
震災直後から、商店街復興の礎になりたいと、空き地を使い「みなみまち青空市」として始まったお店です。
その後、仮設商店街の「南町紫市場」で営業を続け、南町紫神社前商店街で本設店舗となりました。
店内には気仙沼市の観光キャラクター「ホヤぼーや」のグッズや気仙沼オリジナルのTシャツ、帆布バッグ、大漁旗バッグなどを扱っています。
お店の方が手にしているのは一押しの商品、ホヤぼーやのマグカップとパーカー。他にもステッカーやポストカード、時計、スマホケースなどなど、ホヤぼーやグッズの種類が豊富!ホヤぼーや好きの方にはたまらないお店です(◍´◡`◍)
ーーーーーーアツアツ揚げたて コロッケ屋!ーーーーーー
こちらも「南町紫市場」からのお店。アツアツのコロッケがとても美味しいと評判のお店です♪
人気なのはコロッケだけではありません。本日の日替わりランチはなんと500円!
お昼時は日替わりランチを食べにくる人で賑わっています。
「一度だけじゃなく、二度三度と来てもらえる商店街にしたい」とお話ししてくれたのは、コロッケ屋の坂本さん。
明るく元気な商店街をめざし、今日もおいしいコロッケを揚げてます。
このほかにも素敵なお店がたくさん入っている「南町紫神社前商店街」。
気仙沼にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください♪
(まる。)