石巻市 2020.01.30
落ちそうで落ちない受験の神「釣石神社」
高校受験を控えたみなさん、日々の勉強たいへんお疲れさまです。公立高校受験日まで残すところあと1カ月あまり。どうか風邪などひきませんよう、体調を整えて試験に臨んでください。
石巻市北上町の釣石神社に行ってきました。
しめ縄で釣りあげたような御神体の巨石が、宮城県沖地震や東日本大震災でもビクともしなかったことから、「落ちそうで落ちない受験の神様」として知られ、合格や好景気を願う多くの人が訪れています。
周囲が14メートルもある御神体は、近くで見ると大迫力です。どっしりしていて不思議と落ちそうには思いません。
本殿への石段には、東日本大震災の津波到達点が表示されています。御神体のすぐ下まで津波が押し寄せたことが分かります。
古くからのパワースポットへ、参拝に訪れてみてはいかがでしょうか。
※神社周辺は現在も復興工事が進められていますので、通行にご注意ください。
●釣石神社:宮城県石巻市北上町十三浜字菖蒲田305
(お)
県内その他地域 2020.01.27
狩人「熊そば」
この仕事を始めてずっと気になっていた店に、ようやく来られました。
栗原市にあるマタギの店「狩人」。数々のグルメサイトで紹介されているため、ご存知の方も多いと思います。名物は熊肉を使った「熊そば」です。
熊の毛皮やはく製が飾られた、味のある店内。あったかい雰囲気でとても居心地がいいです。
熊の毛に触ってみると、硬くてゴワゴワしています。
ああ、ついにこの瞬間が。
熊の骨と内臓で出汁を取ったコクのあるピリ辛スープに、やわらかく臭みのない熊肉(甘い!)と、コシのある太めのそば。噛むほどに旨みが増す熊肉は、食が進むこと請け合いです。スープ表面の脂が熱を逃さず、最後までアツアツの味を楽しめます。
熊肉はカロリーが低く、コラーゲンを豊富に含んでいます。冬眠する前の脂肪を蓄えた時期の肉が、最も美味しいそうです。
残りのスープをご飯にかけていただきます。これがまた美味しい。
熊そば税込1,100円。噂どおりの絶品です。
この味を求めて全国からお客さんが訪れるのも納得。傍らに置かれた感想ノートには、海外から来たというメッセージも。
熊のほかにも鹿や鴨、自然薯や天然まいたけを使ったメニューがあります。また、予約すると「熊刺し」や「鹿ステーキ」などの本格料理も味わえます。
●「お食事 狩人」
所在地:宮城県栗原市栗駒岩ケ崎六日町72
(東北自動車道「若柳金成IC」から車で約20分)
定休日:不定休
帰り道、熊肉のパワーのおかげか、路肩に積まれたタイヤや黒いビニール袋がぜんぶ熊に見えてきました――。
(お)
全般 2020.01.22
3.11伝承ロード
東日本大震災の記憶や教訓を広く伝えるため、青森・岩手・宮城・福島に点在する震災伝承施設をネットワークで結び、防災・減災への学びと備えに取り組む『3.11伝承ロード』。震災遺構やモニュメントの案内マップや標識の設置で、より広域的な震災伝承を展開し、訪れる人が震災の教訓を効果的に学べる仕組みをつくる活動です。
昨年8月、震災の経験や記憶を産学官民が連携して伝承しようと、国土交通省、被災4県、仙台市、東北大学、民間団体が参加し、「一般財団法人3.11伝承ロード推進機構」を設立しました。
機構は『3.11伝承ロード』を基盤に、教訓と復興の歩みを国内外に発信し、被災地の振興や交流人口拡大と防災力向上を目指します。
基本メッセージは「教訓が、いのちを救う」。備えることで救えるいのちがあること、学ぶことで助かる命があることを、多くの人に知ってもらいます。
今後は情報発信のほかにも、防災教育・研修プログラムの開発・提供や、伝承施設を活用したツーリズムの支援、防災・減災の調査・研究などの事業を計画しています。
情報を点から線へ、さらに面へと広げ、震災伝承のプラットフォームを構築する機構の活動に、大きな期待が寄せられています。
●一般財団法人3.11伝承ロード推進機構 ☞ http://www.311densyo.or.jp/
(お)