スタッフブログ

新しい施設や季節のイベント、地域が誇る絶品グルメなど、みやぎの今を幅広く発信!
日々、県内を回るスタッフがとれたての情報をお届けします。

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せんだい3.11メモリアル交流館の企画展「仙台市宮城野区蒲生字町87」を見てきました。

蒲生地区は仙台市東部、七北川の河口付近にあります。
多年草の植物「蒲」が生い茂っていたことが地名の由来と言われています。

交流館の壁に描かれている可愛い地図で見てみると、こんなところです。
昔は水運の要所として栄えた地域でした。

蒲生干潟には渡り鳥が飛来し、水辺には希少な生き物が住んでいました。
豊かな自然があり、たくさんの人々が訪れた場所です。
サーフィンするひと、潮干狩りするひと、
日本一標高の低い山「日和山」から初日の出を拝むひと、
私のように、ただただ海を眺めてぼ~っとするひと、などなど・・・

東日本大震災が発生し、たくさんあった住宅や、松などの植物は津波にのみこまれてしまいました。
今回の企画展では、震災以前の蒲生地区の様子を写した写真が展示されています。

住宅の密集する小道を、小さな祠や古い商店を横目に、自転車で颯爽と(?)すり抜けて干潟を目指した、幼い頃の自分を思い出しました。

映像作品「Mind the Gap」も放映されています。
交流館のある仙台市営地下鉄荒井駅から蒲生干潟の日和山までの道のりを、3台の車載カメラで撮影した映像です。
展示されている以前の風景写真を見た後、映像で道のりを辿ると、改めて津波被害の大きさを感じました。

地域の人たちが製作した、日和山のジオラマ。
緑に覆われた震災前の日和山を再現しています。

日和山の標高は、津波被害により現在は3メートルほどになってしまいましたが、以前は標高6.05メートルありました。
階段も14段あって(今は4段くらい)。
頂上にはのんびりするのにちょうどいいベンチもありました。
かつて漁師さんたちが天候と波の様子を見ていた山頂からの風景は、潮の満ち引き、朝日と夕暮れなど、様々な表情を見せてくれていました。


震災後日和山周辺の地域は災害危険区域に指定され、現在は事業用地造成工事が行われています。
住宅も、日和山の大きな階段やベンチも無くなってしまったけれど、干潟の生き物たちは徐々に戻ってきています。


日和山周辺地域の今と、以前の暮らしに触れることができる企画展です。
是非足を運んでみて下さい。



せんだい3.11メモリアル交流館「仙台市宮城野区蒲生字町87」
期間 / 2017年11月7日から2018年1月28日まで
http://sendai311-memorial.jp/


(N)

仙台市 2017.11.20

イルミネーションの季節

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昨日、仙台でも初雪が観測され、空気がどんどん冷たくなってきました。
寒くてベッドから出るのも大変ですが、そんなひんやりした空気の中で輝くのがイルミネーションですよね^^
街を歩くとキラキラしたイルミネーションやクリスマスのディスプレイを目にすることも多くなってきました。

ショーウィンドウに映る光も綺麗ですね^^

こちらは先日行われた「仙台トラストシティ」のイルミネーション点灯式。
キャンドルイベントも行われ、寒い中でも周辺は温かい光に包まれていましたよ^^




そして、来月8日からは「SENDAI光のページェント」が開催されます!

今月17日からページェントの取り付け作業が始まりました!
今年のテーマは「みんなで灯す 心の明かり」です。
60万球にも及ぶオレンジの小さな光は、訪れた人皆の心に明かりを灯してくれるでしょう^^




2017SENDAI光のページェント
開催日時:12月8日(金)~12月31日(日)
開催場所:仙台市定禅寺通
ホームページ→http://www.sendaihikape.jp/

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みやぎ教育旅行等コーディネート支援センターが初めて主催する、修学旅行生向けの震災学習プログラムを、8日に名取市で実施しました。語り部と被災地を歩いて震災の体験と教訓を聞き、大学生と体操やゲームを楽しみながら防災を学ぶプログラムです。

東日本大震災発生から6年8カ月。これまで震災の記憶を語り続ける人たちと、被災地の声を聞こうと宮城を訪れる人たちの橋渡しをしてきた当センターが、復旧・復興の進む今、あらためて若い世代へ大震災をどう伝えていくかを考えました。実体験に基づく語り部の話と、年齢が近い大学生の防災教育メニューを連携させることで、災害を多面的に捉え、自ら身を守り行動する力を養います。

今回、名取市下増田・北釜地区を訪れたのは、長野県丸子修学館高校2年4組のみなさん。元住民で閖上さいかい市場振興会会長の栁沼宏昌さんから、震災前の集落の風景と人々の暮らし、震災がもたらした被害と人々の行動、今も面影を残す下増田神社などについて詳しく聞きました。

とっさの判断や偶然により助かった人たちと命を落とした人たちの話に、生徒の皆さんは衝撃を受けながらも熱心に聞き入ります。

かつての地域の面影を残す家屋。所有する鈴木英二さんが、震災の記憶を多くの人に伝えるため解体せずに残しています。鈴木さんは犠牲者の地蔵を安置する北釜観音寺や、海岸林再生について話してくれました。
栁沼さんが住む美田園第一仮設住宅、経営する商店のある閖上さいかい市場を通り、震災当時避難所になった名取市文化会館へ。ホールで津波の映像や写真を見ながら、この日の語り部を振り返りました。

「危険があったらまず逃げること」「逃げるのは恥ずかしいことじゃない。助けを呼んだり、伝えたりする役目がある」栁沼さんの伝えたいことが、全員の心に響きます。

続いて、震災直後からボランティア活動を続ける東北福祉大学の減災・防災教育メニューが始まりました。

学生ボランティアの皆さんが栁沼さんの体験に関連させながら、避難所でのエコノミークラス症候群を予防するオリジナルの体操や、減災カルタを披露。ボランティア体験談や楽しいインタビューで交流を深めながらプログラムを進めていきます。先生たちも参加し、全員で楽しみながら学びました。

ことし初めて宮城を修学旅行先に選んでくれた丸子修学館高校の皆さん、ありがとうございました。メモを取りながら熱心に話を聞く態度や笑顔で交流する姿を見て、手前みそですがこの企画の成功を感じました。
また、今回、気仙沼市や石巻市などでの震災学習に参加した生徒の皆さんも、同様に学びの多い旅行だったと思います。長野に帰ってからも、宮城からのメッセージをたくさんの人に伝えてください。そしてまたいつか宮城に来てくださいね(^-^)

(お)