スタッフブログ

新しい施設や季節のイベント、地域が誇る絶品グルメなど、みやぎの今を幅広く発信!
日々、県内を回るスタッフがとれたての情報をお届けします。

県内その他地域 2020.01.17

丸森「へそ大根」

拍 手3

丸森町に伝わる冬の特産品「へそ大根」(凍み大根の一種)。
皮をむき、厚さ2.5センチで輪切りにした大根を大鍋で茹で、串に刺して1カ月ほど寒風にさらして乾燥させた保存食です。夜の寒さで凍って、昼の日差しで溶けて・・を繰り返すことで水分がとんで旨味が凝縮し、飴色のへそ大根が出来上がります。串を刺した穴が「へそ」のように見えることから「へそ大根」と呼ばれています。
今季は台風19号の被害で生産量が減ってしまいましたが、農家やボランティアの皆さんの努力により、町内の直売所などで販売されています。

写真は丸森物産いちば八雄館で買った「へそ大根」。へそ大根を使った料理は、煮物のほかポトフやキムチ、肉詰めなど様々です。ぜひいろいろ試してみてください。同館では、町内で採れた新鮮な野菜や加工品、そうざいなどを販売しています。また、町内の飲食店では「へそ大根」を使ったメニューも楽しめます。

※現在も一部通行止めや片側通行の道路がありますので、ご注意願います。


丸森町観光案内所 ☞ http://marumori.jp/

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拍 手1

阪神・淡路大震災の発生から、今月17日で25年になります。これにあわせて、せんだい3.11メモリアル交流館で、阪神・淡路大震災の被害や復興の様子を伝えるパネル展が始まりました。

震災の伝承施設として兵庫県神戸市に設置された「人と防災未来センター」による写真、データ、映像などで当時を振り返ります。

初日の10日には、同センター職員の森口和香子さん(写真左端)による展示解説がありました。
自らも被災した森口さんは、倒壊した高速道路や火災現場の写真を前に、備えの大切さを訴えました。

また、阪神・淡路大震災をきっかけに、「ボランティア」という言葉が一般にも知られるようになり、その後多くの個人や団体が災害現場で活動するようになりました。パネルは全国から集まったボランティアの活動も伝えています。
パネル展は2月11日(火・祝)までの開催です。


せんだい3.11メモリアル交流館 ☞ http://sendai311-memorial.jp/
 開館時間 10:00~17:00
 休館日 毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)、祝日の翌日(土・日・祝日を除く)

阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター ☞ http://www.dri.ne.jp/

(お)

 
拍 手2

独創的な絵本やイラストで世界を魅了するショーン・タンさんの作品展が、石ノ森萬画館で開かれています。

 石ノ森萬画館第76回特別企画展『ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ』

ショーン・タンさんは、オーストラリア出身の絵本作家・イラストレーター。子どもの本のノーベル賞とも言われるアンデルセン賞ほか数々の賞を受賞し、作品は世界中で翻訳されています。
今回は、アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞した作品「ロスト・シング」をはじめ、タンさんが手掛けた作品の貴重な原画やスケッチ、立体作品など130点を展示。可愛らしいけれどちょっと怖い、奇妙で懐かしい世界が広がります。
(※許可を得て撮影しています)

鉛筆だけで描き込まれた「アライバル」。原画ならではの細やかな質感です。
絵本で見るのとはまた違った魅力があります。

「ショーン・タン」と聞いて最初に連想するのは、「アライバル」や「エリック」、「セミ」などの色を抑えた静かなイラストですが、画家でもあるタンさんは、きらびやかでダイナミックな作品も多く手掛けています。
緻密な鉛筆画と全く違ったアプローチで描かれる絵画は、大きくて迫力があります。絵の具の質感や筆運びも直に感じてほしいというタンさんの希望で、額装なしで飾られているのもすごい!その表現力にただただ圧倒されます。

作品の数々を鑑賞するうちに、タンさんの温かい人柄が伝わってきます。
社会への警鐘の裏に隠れた万物への愛情。まるで暗いトンネルの先に広がる極彩色の世界のようで、物事の二面性を表しているようにも感じられました。
タンさんが一貫して描く、何かが失われた世界に生まれる新しい希望の芽を、ぜひ会場で。


期間中は、市内を周遊するスタンプラリーや「ロスト・シング」の特別上映のほか、タンさんもお気に入りの萬画館オリジナルコラボメニューも楽しめます。

『ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ』公式サイト ☞ www.artkarte.art/shauntan/
石ノ森萬画館 ☞ https://www.mangattan.jp/manga

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